『What Am I Gonna Do』 Gloria Scott |
「動いているな」と感じた。ここは古くからの商店街の顔と学生街としての顔を持つ。
昔ながらの洋食屋さんと、今どきのカフェや若い人向けのショップが軒を並べていて、歩いていてとても楽しい。
ここから藤崎・高取商店街へとつながって行く通りは、これからもっと面白くなりそうだ。シャッター通りを盛り上げていくヒントがこの界隈にはあるような気がする。
さて最近、双子の行動をコントロールしやすくなった我が家は再びカフェづいている。
このあたりでは、少しだけ『アメリ』的な「Canary Cafe」や庭が美しくアダルトな「風乃庭」などなどを利用している。奴らも果汁100%のオレンジジュースが飲めるということが判って、「カフェエいこう、カフェエ」と大正生まれのような発音で生意気なことを、しかもツインカムターボで繰り返す。チッ。
昨夜は旧唐津街道沿いの「CAFE BAR PIPS」へ。
7年ほど前に突如出現したゆるゆる系バー「Coffret114」の姉妹店だ。200年ほど前に建てられて、以前は郵便局だったところを改装しているらしい。内装は北欧と南欧とミッド・センチュリーが融合した感じで、かなり凝っている。僕の好みと近い。
僕はピルスナーを呷って、鳥レバーのペーストをトーストにつけて齧る。
きのこのサラダとクリームパスタとタコライスを4人でシェア。
食事も美味しいし、居心地はいいが、音楽のセレクトがJames Bluntのあのヒット曲だったことが、僕としては少し残念。僕がスタッフで、あの店の雰囲気だったら、こんな曲を選ぶだろう。
Gloria Scottの『What Am I Gonna Do』なんてどうだろう。
10年以上前に最注目されたBarry Whiteのプロデュース盤。可憐で切ないこの曲ならば、この店のクールな魅力を倍加させた気がするのに。
ま、これも独りよがりですけどね。