2008年 06月 10日
『ラストタンゴ・イン・パリ』 |
美しくて、憂鬱な映画を求めてしまう。
絶望的で、耽美な映画を欲してしまう。
崇高でグロテスクな映画に近づいてしまう。
雨の季節が訪れているからか。あるいは、僕の気持ちが荒んでいるからか。
『ラストタンゴ・イン・パリ』
アメリカには、デカダンスがない。
しかし、憂鬱なほど美しいヨーロッパでは、マーロン・ブランドさえも貴族的な退廃に染まるのである。そこがベルナルド・ベルトルッチの支配する世界であり、ヴィットリオ・ストラーロの視線の向こうであれば。
何度も何度も観て、そして観るほどに打ちのめされるオープニング。
高架下に訪れる、悲痛で暴力的な映像と音。
『ラストタンゴ・イン・パリ』は何年かに一度、必ず見返したくなる映画である。
そして、僕はずっと、その欲望に従っている。
その欲望は常に満たされ、観るたびに違った興奮へといざない、そして常に絶望と倦怠を背負い込ませるのである。
美しいものは、憂鬱を伴うのだ。
絶望的で、耽美な映画を欲してしまう。
崇高でグロテスクな映画に近づいてしまう。
雨の季節が訪れているからか。あるいは、僕の気持ちが荒んでいるからか。
『ラストタンゴ・イン・パリ』
アメリカには、デカダンスがない。
しかし、憂鬱なほど美しいヨーロッパでは、マーロン・ブランドさえも貴族的な退廃に染まるのである。そこがベルナルド・ベルトルッチの支配する世界であり、ヴィットリオ・ストラーロの視線の向こうであれば。
何度も何度も観て、そして観るほどに打ちのめされるオープニング。
高架下に訪れる、悲痛で暴力的な映像と音。
『ラストタンゴ・イン・パリ』は何年かに一度、必ず見返したくなる映画である。
そして、僕はずっと、その欲望に従っている。
その欲望は常に満たされ、観るたびに違った興奮へといざない、そして常に絶望と倦怠を背負い込ませるのである。
美しいものは、憂鬱を伴うのだ。
by cassavetes69
| 2008-06-10 00:37
| 映画
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