2006年 06月 10日
『ZOO』 |
やれやれ。
双子を連れて動物園に行ってきた。
「ZOO」という単語と双児のある光景。
そう言えばピーター・グリーナウェイの'85年の出世作『ZOO』も双生児が創る妖しげな映画だった。グリーナウェイの能力というか芸術性というか、そういう水準の高さは信頼できるのだけれども、何だか好きになれない人だった。「だった」というのは、彼の近作を目にしていないからだ。
贔屓のブライアン・デネヒーを起用した『建築家の腹』。ちょっとしたブームを巻き起こした『コックと泥棒、その妻と愛人』。『数に溺れて』、『プロスペローの本』・・・・。
色々観ているのだけれども、何が鼻に突くのだろう。映画と距離を置いたようなインテリ臭か。
『ZOO』も勿論、色んな「象徴」のようなものが蠢いていて、僕の映画的嗅覚から行くと黄信号が灯るわけだが、何か気になる存在でいまだに強く記憶に残る。正直に告白すると結構好きな映画だ。
「料理の鉄人」でも採用されていたマイケル・ナイマンの病んだ旋律も忘れることが出来ない。マイケル・ナイマンの音楽に僕を導いてくれただけでも、グリーナウェイに礼を言うべきなのかもしれない。
単純に動物園で連想した映画の印象をだらだらと書いてしまった。
蚊に刺された跡がかゆい。
双子を連れて動物園に行ってきた。
「ZOO」という単語と双児のある光景。
そう言えばピーター・グリーナウェイの'85年の出世作『ZOO』も双生児が創る妖しげな映画だった。グリーナウェイの能力というか芸術性というか、そういう水準の高さは信頼できるのだけれども、何だか好きになれない人だった。「だった」というのは、彼の近作を目にしていないからだ。
贔屓のブライアン・デネヒーを起用した『建築家の腹』。ちょっとしたブームを巻き起こした『コックと泥棒、その妻と愛人』。『数に溺れて』、『プロスペローの本』・・・・。
色々観ているのだけれども、何が鼻に突くのだろう。映画と距離を置いたようなインテリ臭か。
『ZOO』も勿論、色んな「象徴」のようなものが蠢いていて、僕の映画的嗅覚から行くと黄信号が灯るわけだが、何か気になる存在でいまだに強く記憶に残る。正直に告白すると結構好きな映画だ。
「料理の鉄人」でも採用されていたマイケル・ナイマンの病んだ旋律も忘れることが出来ない。マイケル・ナイマンの音楽に僕を導いてくれただけでも、グリーナウェイに礼を言うべきなのかもしれない。
単純に動物園で連想した映画の印象をだらだらと書いてしまった。
蚊に刺された跡がかゆい。
by cassavetes69
| 2006-06-10 23:27
| 映画
|
Comments(4)
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at 2006-06-17 13:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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hinanotiare at 2006-06-23 17:26
はじめまして、kitanoさんのところから
来てしまいました。
zoo"むかーし観ました。腐敗の過程がショッキングなのと
歪んだシンメトリーの印象が今も焼き付いています
来てしまいました。
zoo"むかーし観ました。腐敗の過程がショッキングなのと
歪んだシンメトリーの印象が今も焼き付いています
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cassavetes69 at 2006-06-25 10:49
鍵様、随分前にコメントいただいたのに、放置プレイで申し訳ありません。そうですか。例の2作品をご覧になりましたか。確かに煙草の吸い方に関しては、フランス人が取り上げられることが多い中、彼女のそれは特別ですね。取り上げられた歌に関しては、私は知りませんでした。一つ世代が違うから仕方がないですね。
私は6歳の頃、上京して上野公園に行った思い出があります。
ランランとカンカンの時代だったのですが、2時間ほど並んでランランの背中が見えただけでした。
私は6歳の頃、上京して上野公園に行った思い出があります。
ランランとカンカンの時代だったのですが、2時間ほど並んでランランの背中が見えただけでした。
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cassavetes69 at 2006-06-25 10:54
hinanotiareさん、はじめまして。
仰るとおり、腐敗の過程が印象に残りますね。このグロテスクさは当時デビッド・リンチを連想したものですが、リンチよりもグリーナウェイの方がシャープに感じました。どちらも好みの作風ではないのですが。
シンメトリーという意味で双生児を登場させたのでしょうが、我が家のそれは徹底的にアシンメトリーです。
仰るとおり、腐敗の過程が印象に残りますね。このグロテスクさは当時デビッド・リンチを連想したものですが、リンチよりもグリーナウェイの方がシャープに感じました。どちらも好みの作風ではないのですが。
シンメトリーという意味で双生児を登場させたのでしょうが、我が家のそれは徹底的にアシンメトリーです。