Merry Christmas |
だからといって、そんなに邪険にする気も無く、浮かれる要素があれば少しでも乗っかりたいと思っている。
そういうわけで、クリスマスの早朝から、一番思い入れのあるクリスマスソングを選んでみた。
ビング・クロスビーの『White Christmas』。
世界中の全ての人を対象にすれば、おそらく一番多い回答の一つではないだろうか。
'42年の映画『スイング・ホテル』で発表し、再び吹き込んだ'54年の映画『ホワイト・クリスマス』で大ヒットした、定番中の定番だ。
歌手であり、俳優でもあったビング・クロスビーの、古きアメリカを包み込んだ甘く穏やかな歌唱が最もこの日に相応しい日がする。
理由はもう一つある。
ビング・クロスビーが、特に映画『上流社会』での彼が好きだという女性に、12月のある日、このアルバムをプレゼントした記憶がある。
就職して数年経った頃だった。
年月と西日のせいで変色しかけた白いLPのジャケットをアタッシェケースに忍ばせて、上京した。久しぶりの再会と食事のあと、寒い夜空の下で、剥き出しのまま渡した。
今考えれば、20代前半の男がビング・クロスビーのアルバムを贈るなんて、少し変な気もするが、相手もそれを受け入れてくれる人だった。
その後、彼女は海外に留学し、結婚し、音信も途絶えた。
海外を渡りながら暮らしているということだった。
もう、このアルバムは持っていないだろうけど、今年はきっとこの曲を思い出してくれていると思う。
私の記憶は正しかったでしょうか?
そのアルバム、今年はもう季節はずれなので、来年にでも聴いてください。それまでにプレイヤーがあれば、だけど。
このBlogの中のどれがあなたについての記事か判っているでしょうが、軽く受け流して下さい。
復讐する気はありませんので。
大掃除の合間にお邪魔しました。
今年はこちらで素敵な作品、美味しいところをお教えいただきラッキーな一年でした。ありがとうございました。
来年も時々お邪魔していいですか?
それでは良いお年をお迎えください。