2005年 05月 29日
『木と市長と文化会館 または七つの偶然』 |
僕は、エリック・ロメールに心底参ってるのだな、とつくづく思う。
『木と市長と文化会館 または七つの偶然』 という’92年のフィルム。
退屈な映画という人も多いだろう。決してそういう人を責めることは出来ない。
これは感度の問題でなく、周波数の問題なのだ。
郊外の農村に、文化会館を建設しようとする市長。
そこに七つの「もしも・・・」が絡み合って、物語が展開する。
別に意外な結末でもなんでもない。
ハリウッドのヒューマン・コメディの展開である。
階級闘争とも解釈出来るストーリーだが、そこにイデオロギーの香りは漂ってこない。
当然だ。
これはエリック・ロメールの映画なのだから。
いつものロメールが詰まっている。
あとは目にしたものをこぼさないように受け止めるだけでいい。
あっけなく短いカット
ふた呼吸もリズムを挫き、驕りをたしなめ
風がそよぐ
愛想のない風が髪をもてあそぶ
ダイアローグの快感
とりとめのない会話に静かにかき乱され
そして、少女
映画は女でつくられる、とつぶやく
誰にも薦めたりなんかしない。
楽しむのは、僕だけで充分だ。
『木と市長と文化会館 または七つの偶然』 という’92年のフィルム。
退屈な映画という人も多いだろう。決してそういう人を責めることは出来ない。
これは感度の問題でなく、周波数の問題なのだ。
郊外の農村に、文化会館を建設しようとする市長。
そこに七つの「もしも・・・」が絡み合って、物語が展開する。
別に意外な結末でもなんでもない。
ハリウッドのヒューマン・コメディの展開である。
階級闘争とも解釈出来るストーリーだが、そこにイデオロギーの香りは漂ってこない。
当然だ。
これはエリック・ロメールの映画なのだから。
いつものロメールが詰まっている。
あとは目にしたものをこぼさないように受け止めるだけでいい。
あっけなく短いカット
ふた呼吸もリズムを挫き、驕りをたしなめ
風がそよぐ
愛想のない風が髪をもてあそぶ
ダイアローグの快感
とりとめのない会話に静かにかき乱され
そして、少女
映画は女でつくられる、とつぶやく
誰にも薦めたりなんかしない。
楽しむのは、僕だけで充分だ。
by cassavetes69
| 2005-05-29 23:16
| 映画
|
Comments(2)
Commented
by
kanamarie at 2005-05-30 00:29
これは、エリック・ロメールを、cassavetes69さんの、最愛の、方に、暗喩したものと、受け取りました。
私も鍛えられたものです。
中級合格証書を、待っています。え?まだ、下級???
そでしょうね、きっと、、、。
私も鍛えられたものです。
中級合格証書を、待っています。え?まだ、下級???
そでしょうね、きっと、、、。
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Commented
by
cassavetes69 at 2005-05-30 00:41