2010年 11月 07日
『Gears』 Johnny Hammond |
身体が浮かび上がる心地良さと不安の同居を感じる。そして急かされるようなハイハットで疾走させられ、グルーヴの渦中に巻き込まれたかと思うと、突如、地団駄を踏むようなドラムで「待った」をかけられ、つんのめる。これぞ、Sky High Productionsの十八番であり、ワンパターンと言われる所以でもあるのだが、この感覚がファンには堪らないのだ。
このブログではお馴染みであるMizell Brothers印のジャズ・ファンクアルバム『Gears』を大音量で。
今回は、ジャズ・オルガンのプレイヤーであるJohnny Hammondが、前作『Gambler's Life』に続いてエレクトリック・ピアノに取り組んだグルーヴ感満載の一枚である。
Johnny Hammondも、彼のエレピが突出しているわけではなく、構成員の一人のような位置づけである。
1曲目の『Tell Me What To Do』はまさにMizell印の王道を行っている。2曲目の『Los Conquistadores Chocolates』ではラテン系の音楽の影響も感じ取れるバック陣の競演が面白い。
最近、深夜に1955~1965あたりのモード・ジャズを中心に聴いていたので、昼間から勢いのあるHarvey Masonのドラムの振動は身体にも空間にも新鮮だ。頼りなく体温の無いコーラスが、立冬の日の冷たい風にも馴染む。
グルーヴを体中で感じて、引き締まった気分で午後のコーヒーを啜った。
また少し男前になった気がする。
このブログではお馴染みであるMizell Brothers印のジャズ・ファンクアルバム『Gears』を大音量で。
今回は、ジャズ・オルガンのプレイヤーであるJohnny Hammondが、前作『Gambler's Life』に続いてエレクトリック・ピアノに取り組んだグルーヴ感満載の一枚である。
Johnny Hammondも、彼のエレピが突出しているわけではなく、構成員の一人のような位置づけである。
1曲目の『Tell Me What To Do』はまさにMizell印の王道を行っている。2曲目の『Los Conquistadores Chocolates』ではラテン系の音楽の影響も感じ取れるバック陣の競演が面白い。
最近、深夜に1955~1965あたりのモード・ジャズを中心に聴いていたので、昼間から勢いのあるHarvey Masonのドラムの振動は身体にも空間にも新鮮だ。頼りなく体温の無いコーラスが、立冬の日の冷たい風にも馴染む。
グルーヴを体中で感じて、引き締まった気分で午後のコーヒーを啜った。
また少し男前になった気がする。
by cassavetes69
| 2010-11-07 15:53
| 音楽
|
Comments(2)
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sarah103 at 2010-11-09 07:00
おはようございます。
”つんのめる”という表現がまさにぴったりですね、Sky High Productions。
そこに中毒となるわけですが。
Mizell Brothersの音にはかなり触れてきたつもりでしたが、このアルバムは未聴です。
Johnny Hammondのエレピも、クレジットにあるHarvey Masonにも惹かれるので聴いてみたくなりました。
”つんのめる”という表現がまさにぴったりですね、Sky High Productions。
そこに中毒となるわけですが。
Mizell Brothersの音にはかなり触れてきたつもりでしたが、このアルバムは未聴です。
Johnny Hammondのエレピも、クレジットにあるHarvey Masonにも惹かれるので聴いてみたくなりました。
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cassavetes69 at 2010-11-09 23:10
sarahさん、”つんのめる”が感覚的に一番ふさわしいように思えて使ったのですが、言葉のプロにご賛同いただき安心しました。
Johnny Hammondはジャケットのインパクトが強い前作もなかなかよろしいです。Harvey Masonはかなり走ってますよ。
ベースのChuck Raineyも当然ながらかっこいいです。ここまでメンツがそろったら、やはり”買い”ですよね。
Johnny Hammondはジャケットのインパクトが強い前作もなかなかよろしいです。Harvey Masonはかなり走ってますよ。
ベースのChuck Raineyも当然ながらかっこいいです。ここまでメンツがそろったら、やはり”買い”ですよね。