『Happiness Togetherness』 HeatWave |
シーズンに一度は、ベタベタした海水と砂にまみれたくなる。
先週末、ツインズを引きつれて糸島半島へ車を走らせた。
準備に怠りはない。買い換えたビーチ用のテントも重い荷物を乗せて転がすカートもトランクに収納した。
ラッシュガードは、緩んだ胴回り隠しと日焼け対策だ。
水陸両用のJAWPAWシリーズ。砂浜でも駆け回れるし、岩場で足を切ったりすることもない。沢歩きをする父に贈ったが、自分でも欲しくなって色違いを買った。
クーラーボックスには、勿論、冷えたビールを数本。
キンキンに冷えたコロナビールは、喉を通ると、張り巡らされた水路を通り抜けるように体中に散り、汗となって外へ流れ出て、また気化していく。
今年の糸島は透明度も高くて、いい海だった。
火照った体には、エアコンの効いた車の中で、やさしくこの曲。
HeatWaveの『Happiness Togetherness』の出番だ。
'70年代のディスコ・シーンに異彩を放った『Boogie Nights』で有名なヨーロッパ発のファンク・バンドだ。アルバム『Central Heating』をプレイヤーに滑り込ませる。お目当ての『Happiness Togetherness』以外にも、難易度の高い曲が並ぶ。
帰り道。温泉施設に立ち寄り、露天のヒノキ風呂に娘と浸かって肌のひりつきを労わった。鬱蒼と茂る竹林の濃い緑色の先には、夕日に照らされる積乱雲がゆっくりと動いていた。
雲の合間に、淡い虹が見えた。